PCのCPUやマザーを交換したところ、例によってGyaOやバンダイチャンネル等のWindows Media Player(WMP11)をエンジンとして利用している動画サイトが見えなくなってしまいました。
動画が表示されるべきところが真っ黒で、エラーメッセージも何にも表示されず、いつまで待ってもウンともスンとも言ってくれません。
このような場合はWindows Media デジタル著作権管理 (DRM)の「個別化」が原因である場合が多いようで、ウチではこれをリセットすることで直りました。
DRMとは流通側の都合でコンテンツ流通を縛る(いわゆるコピーガード)ための仕組みです。
その縛り先を特定のPCとするために、CPUやネットワーク、ハードディスクなどの構成情報から固有の「ID」のようなものを算出し、それをコンテンツに縛り付けているようなイメージです。
したがって、CPUやマザーボードなどの部品を交換するだけで、そのPCの「ID」が変わってしまうため、それまでの古いWindows上に残っている「ID」と差違が生じ、それに縛られていたコンテンツが再生できなくなってしまうのです。
この古いWindows上に残っている「ID」を削除して差違を解消してやれば、GyaO等がまた再生できるようになります。
方法は簡単で、DRMのID(状態情報)の入っているフォルダの中身をすべて削除し、Windowsを再起動すれば直ります。
ただし、このDRM状態情報が入ってるフォルダはOSによって違うのでその確認と、通常はDRMは隠されて見えていないので見えるように設定変更が必要です。
(1)DRMフォルダの場所 →レジストリにて確認。
(a) レジストリエディタを起動 (ファイル名を指定して実行 → regedit)
(b) 以下のパスを開く
XP : HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\DRM
Vista 32bit: HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\DRM
Vista 64bit: HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\WOW6432Node\Microsoft\DRM
(c) DataPath をダブルクリックし、「値のデータ」の右側に
書かれているフォルダを読み取る。
ちなみにウチのVista 64bitでは
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\DRM
でした。
(2)DRMフォルダを見えるようにする
エクスプローラのツール→フォルダオプション→表示タブの
詳細設定内にある
「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)」
のチェックを外す。
(3)これで(1)で確認したDRMフォルダが見えるようになるので、
その中身を全て削除し、Windowsを再起動する。
(4)再起動後、GyaOなどの動画を見ようとすると、自動的に
DRMの更新がおこなわれ(ダイアログが表示される)、
指示に従って操作すれば動画が見られます。
【注意】
ただしDRMをリセットするとmora等からダウンロードしたDRM付き楽曲などが聴けなくなってしまうかもしれませんのでご注意を。(ウチではDRM楽曲買ったことがないので未確認)
【参考】
Q. メディア ファイルの使用権 (またはライセンス) が破損しているか、有効ではありません、というメッセージが表示されます。なぜですか?
DRM 状態情報を含むシステム フォルダのパス
BANDAI CHANNEL サポート・Q&A
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